2018.12.20 Thursday
2018年にやったこと&2019年にやっていくこと
この記事はPepabo Managers Advent Calendar 2018 20日目の記事です。
ペパボの常勤監査等委員のasciです。
2017年3月から現職ですので、今年は2年目です。
今日は今年の振り返りと来年のやっていきについて書きたいと思います。
2018年にやったこと
内部監査と監査等委員のさらなる連携強化
2018年の一番大きな変化と言えば、内部監査室に増員し、それぞれ得意分野を持つ監査人4名体制となったことです。会計、法律、業務の規程準拠性、情報セキュリティなど多方面で厚い監査が可能となり、広範囲にカバーできるようになりました。
それに伴い、内部監査から監査等委員会へ、月に一度充実した内容を報告いただき、社外監査等委員を交えて、活発な意見交換が行われています。内部監査と監査等委員は監査のスコープや視点が異なりますが、組織として大きな事故につながるような取りこぼしがないよう連携していくことが大切だと思っています。
また、少々話は反れますが、日常的にSlackやGHE等を通じ、それぞれの知見を活かしたコミュニケーションがとられており、監査人としての視座を高めていこうと切磋琢磨する雰囲気ができたことも、チームになったことで生まれたポジティブな要素です。
日本監査役協会の実務部会・やよい会に入会
就任以来、協会の研修会等には参加をしていました。そこには同世代の監査役等はほとんどいらっしゃらず、60代の方が大半を占める重厚な雰囲気であることに圧倒され、30代(当時)の自分が出席することに場違いな感じを抱きながらも、1年間出席しました。
2018年は、意を決して実務部会に入会しました。実務部会は、give&takeが前提となっており、講演会の聴講のような受け身の姿勢ではなく、意見や情報の提供が義務付けられているため、大先輩方を目の前にして発言しなければならず、幾許かの度胸と知識が付いた、と思っています。(この点はまだまだ強化していかなければならない部分です。)
また、女性の監査役等の集まりである「やよい会」にも入会しました。まだ1回の参加ですが、監査役等としても女性としても素敵な先輩方がたくさんいらっしゃり、モチベーションが高まりました。
CFE(公認不正検査士)の受験
CFE(公認不正検査士)は、不正の防止・発見・抑止をテーマとし、組織内外で発生する不正から組織を守るための取り組みについて専門とする資格です。私が内部監査室在籍の時に、監査役でいらした竹内朗弁護士が取得をされていたことから、興味を持ち受験を決めました。
12月半ばに受験をし、この記事を書いている時点では合否の結果はまだ出ていませんが、受験準備を通して得るものが多く、特に不正調査全般、面談の手法は監査等委員として大変参考になる内容でした。
合否にかかわらず、これがゴールではなく、スタートだと思っていますので、監査等委員の業務にどう活かしていくか、活かしていくためにはどのような知識やスキルが必要なのかを考え勉強を続けていきたいと思っています。
2019年にやっていくこと
私は内部監査室時代の癖が抜けず、ついついオペレーションの細かな不備に目が行きがちなのですが、2019年は監査等委員としてのアウトプットを強化したいと思っています。
また、その道のプロである業務執行取締役の意思決定や業務執行を、その道のプロでない監査等委員が監査をするには、知識が不可欠です。インプットの質を高めるためにアウトプットの必要性を感じています。
最後になりますが、私は監査活動を通じて会社の発展に貢献することができると思っています。
手を抜かずに監査を行うことにより業務執行の適正が確保され、監査がちゃんとみてるということが組織全体に良い緊張感を生み出し、また被監査部門の業務品質を保証することでその部門のプラスの評価にもつながります。
また隣の部署や組織全体の平均と比べて何が問題か、会社全体の方針からするとどうかとか、同業他社やベストプラクティスからみて改善の余地があるとか様々な視点や角度から意見したり、俯瞰的な視点や全体感から発想される洞察力をもってアイディアを出したりできるのも監査人ならではの組織への貢献ではないかと思います。
2018年残りも気を抜かず、2019年も張り切っていきたいと思います。